江戸東京野菜「品川カブ」品評会、2年ぶり8回目開催へ 大きさ葉の色など競い合う
~丹精を込めて育てた品川カブへの思いをアピール~
「第7回品川蕪品評会」の様子
- 品川カブについて
品川カブは江戸時代に品川宿周辺で栽培されていた長カブの一種です。長さ20センチメートルほどで見た目は大根に近く、主に漬物などに加工されていましたが、明治以降は生産が減り文献上のものとなっていました。この品川カブを復活させたのが「東海道品川宿なすびの花」代表の大塚好雄さん。以降、幼稚園、学校、区民農園、菜園愛好家などに種子を配布し、生育指導を行うなど品川カブ普及に尽力しています。
小学校で出前授業を行う「東海道品川宿なすびの花」代表の大塚好雄さん
- 「品川蕪品評会」について
「品川蕪品評会」は、2012(平成24)年にスタートしました。前回、2018(平成30)年に開催した際は、開始以来最多の46団体・個人が出品し、会場となった神社の境内は大勢の人でにぎわいました。
2019(平成31)年は不作で中止、2020(令和2)年は新型コロナ感染症拡大により中止となったため、今回は2年ぶり8回目の開催となります。
品評会では審査員が収穫された品川カブの形や大きさ、葉の色や全体のバランスなどをチェックするほか、「小学校の部」では品川カブを育てた子どもたちが種まきから収穫までにがんばったことや工夫したことなどをプレゼンテーションします。
例年、歌や劇仕立てにするなど団体ごとに工夫をこらしたアピールも見どころです。
なお、これまでは全ての部門を会場で一括品評していましたが、今年は新型コロナウイルス感染症予防ために部門別に審査します。スケジュールは以下の通りです。
12月22日:「小学校の部」オンライン品評会
12月26日:品川神社境内で「一般の部」の品評と各部の表彰(一般公開)
※表彰は、小学校の部=上位3組、一般の部=金賞・銀賞。
※例年会場で振る舞っていた品川カブ入りの「品川汁」は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して提供しません。
収穫された品川カブ
- 「第8回品川蕪品評会」開催概要
開催日時:令和3年12月26日(日)10時~正午
会場:品川神社(東京都品川区北品川3)
主催:東海道品川宿なすびの花
協賛:(有)マルダイ大塚好雄商店、品川法人会女性部会、fun funスクール実行委員会
協力:品川第一地域センター、品川第二地域センター、旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会、品川神社
編集部より
オフィス街としか思えない品川でカブを作っていたのも驚きですが、形にも驚きですね。品川区のリリース記事にも書かれていますが、見た目は完全に大根です。ですが茎と葉はカブのような・・・例えば亀戸大根もそうなんですが江戸東京野菜はいつも私達が慣れ親しんでいる野菜の形とは違いますね。こちらのカブも漬物に使うことが多いようです。今回この品川カブを復活させた「東海道品川宿なすびの花」代表の大塚好雄さん。地元の青果店を営まれている方のようです。新鮮なお野菜を街の人達へ届けるだけではなく地元由来の伝統野菜を復活させて盛り上げようとされる試みは素晴らしいですね。2年前に第7回が開催された際はお子さんもたくさん集まって大盛りあがりだったようです。
ちなみに26日の開催時間ですが10時〜正午までの2時間限定、入場は無料です。お近くの方はぜひ行ってみてくださいね。